とにかく☆ヨ助のデジタルタトゥー

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月間布教したい曲で賞 2022年3月度版 (おとぼけビ~バ~、The Fur. 、MIN、ピーナッツくん)

 こんにちは、とにかく☆ヨ助です。

 

 このブログを頻繁に見てくださる方は何度も読んだ話だとは思いますが、先月末に大学を卒業して就職し、職場近くで一人暮らしも始めました。新生活ではやるべきことや考えるべきことが多く、音楽趣味にかける時間を取り切れていないところもあるのですが、そんな時にこそストリーミングサービスが強力な味方となってくれます。

 

 というわけで、今月も好きなミュージシャンの久しぶりの新譜やランダム再生でサジェストされたおすすめ楽曲などで出会った音楽のなかから布教したい曲を選んで、勝手にご紹介させていただきたいと思います。

 

 

 

1曲目

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 1曲目は京都を中心に活動している女性4人組のパンクバンド・おとぼけビ~バ~の『

ジジイ is Waiting For My Reaction』です。この曲のMV自体は1年前に公開されていたのですが、3月に配信で、5月にフィジカルでリリースされる予定の新アルバム『Super Champon』[1]にも収録されています。

 

 おとぼけビ~バ~は去年、大阪・なんばの三角公園近くにあるライブハウス(名前は忘れてしまいました)でのライブの迫力に圧倒されて一発で好きになったバンドです。展開を詰め込んだ短い曲を息ピッタリで演奏する技術力と、女性として感じる理不尽や矛盾をエネルギッシュでカオスな楽曲に載せて歌うという文脈的な良さの2つを兼ね備えて、単純にカルチャーとして凄いと思います。

 

[1] https://www.musictribunetokyo.com/2022/03/otoboke-beaver-i-am-not-materialmv.html

 

 

 

2曲目

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 2曲目は台湾のドリームポップバンド・The Fur.が2020年にリリースしたアルバム『Serene reminder』の1曲目に収録されている『Stay with me』という曲です。

 

 ドリームポップリバイバルではリバーブを多用した浮遊感のあるアレンジやアコースティックギターによる弾き語りなどふ素朴でぼやっとした印象の曲が多いのですが、この曲はビートがタイトで、JourneyやTOTOといった80'sポップロック全般を彷彿させる楽曲になっています。

 

 

 

3曲目

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 3曲目はベトナムのポップス歌手MINが初めてリリースするアルバム『50/50』のリード曲『Cà Phê』です。タイトルのCà Phêはベトナム語でコーヒーを意味する単語で、恋人との約束をすっぽかされた夜の寂しさをドリッパーからぽたぽたと滴り落ちるコーヒーに重ね合わせた曲です。

 

 経済の急速な成長に合わせるかのようにポップカルチャーの進化も著しいベトナムですが、これまで国内で流行るポップス系の楽曲はEDMやラップのような比較的分かり易くて陽気なものが多く、反対に切ない恋愛模様を描いた曲はバラードの独壇場でした。しかし、この楽曲は恋の切なさをブラックミュージックを経由したミドルテンポのビートやカッティングギターなどのシティポップ的なサウンドで表現しており、ベトナム国内での流行の移り変わりを感じさせます。

 

 

 

4曲目

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 2022年のインターネットにおいてこの曲を紹介することは正直言ってかなり今更感がありますが、純粋に「すげぇ!」と思ったので紹介させてください。

 

 ピーナッツくん、ラップもトラックも滋賀の個人系Youtuberとはとても思えないほど本格的で衝撃を受けました。ネット上のインタビューを読む限り、ピーナッツくんの製作者である兄ぽこさんは兼ねてからヒップホップのファンであるそうですが、ただ好きなだけではこのクオリティにはならないと思うので、この曲のリリックの通り努力も相当されているのだと思います。

 

 Youtuberそのものには全く詳しくないのですが、音楽以外の活動を主軸にしながらこのクオリティの楽曲をインディーズで作ってバズらせるのは途轍もないことだと思います。